葉っぱ付き人参ジュースの裏側

朝の空気がぐっと冷え込み、いよいよ冬本番を感じる季節になりました。
寒さに肩をすぼめる私たちとは対照的に、これからが旬の人参はいちばんおいしい時期を迎えています。

そんな冬に、当社で毎年行われる恒例行事があります。
それが 「人参の葉っぱの検品」 です。


当社の人気商品「葉っぱ入りまるごと人参ジュース」を作るために欠かせない作業。
葉っぱまで丸ごと搾る、ちょっと珍しいジュースで、独特の風味がありながらも「クセになる!」とお客様に愛され続けています。

人参の葉には、βカロテン、カルシウム、ビタミンK、食物繊維などが多く含まれています。
天ぷら等にしても、とても美味しい!

しかし、普段スーパーではほとんど見かけませんよね。
私自身、この会社に入ってから、初めて人参の葉っぱを見たような気がします。

実は人参の葉は 収穫後の劣化がとても早い という特徴があります。
しおれ、変色、傷みが進みやすいため、スーパーの流通では鮮度管理が難しく、店頭で見かけないのです。

冬の時期は、暑い夏の時期に比べれば、比較的鮮度が保ちやすい時期。当社では、冬の間に一年分をまとめて仕入れ、搾汁まで行っております。

これまでは熊本県の生産者にお願いしていましたが、輸送に時間がかかり、検品での廃棄が多くなってしまうこともありました。
今年は必要量の確保が難しかったため、新たに 千葉県の生産者にもご協力いただくことになりました。

手間が増えるにもかかわらず、葉っぱを丁寧に届けてくださる生産者さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

しかし、収穫後すぐにトラックで輸送していただいても、どうしても枯れ葉は混じります。そこで社員総出(本当に総出です)1本ずつ検品を行っています。
虫が出てきたり、小さな人参を見つけてほっこりしたりしながら、ひたすら葉っぱと向き合います。
終わった後の達成感はなかなかのものです。

この地道な手作業は、安心して飲んでいただける一杯のために欠かせません。
多少のクセも含めて、素材をそのまま活かすことが、私たちのジュースづくりです。

“葉っぱまでまるごと”の味わいを通して、野菜そのものの力を感じていただければ幸いです。